粉瘤 手術の種類 切開法 について
今日が人生で一番若い日!
いろんな事にチャレンジしよう!
粉瘤 炎症後
形成外科皮膚科に行きましょう!
粉瘤の手術には、2種類があります。
粉瘤の治療の種類
①くり抜き法(最近主流の手術です。)
くり抜き法(ほぞ抜き法)
くり抜き法とは粉瘤に小さな穴をあけ、そこから炎症性粉瘤の内容物(垢、皮脂、膿)を完全に抜き取り、さらに粉瘤を構成している壁まで全て抜き取ることを目標とした治療です。
炎症がある段階で、くり抜き法にて粉瘤を完全に取りきります。
縫合する必要がなく、炎症があっても問題なく手術可能です。
全ての粉瘤の構成要因をすべて取り切ると、炎症の引きが早く、回復も極めて早いです。
■メリット
・傷が小さくて済む
・炎症があっても治療可能
・一回で手術が終わることが多い
■デメリット
・5cmを超えるような大きな腫瘍、何度も炎症を繰り返しているような硬い、癒着の強い粉瘤の場合は、くり抜き法で取り切ることは困難
・手術が、難しいので先生の腕次第
■くり抜き法の流れ
①まず医師が診察し炎症性粉瘤の診断をいたします。
②手術の同意書を作成します。
③手術を行います。
④1週間後、傷口をチェックします。
通常1−2週間で傷が塞がります。
②切開法
炎症性粉瘤にメスで切開を加え、中に溜まった膿や皮脂、垢などを排出する方法です。
切開法を行い、内部を清潔に洗浄することで徐々に炎症は治っていきます。
ただし粉瘤の壁(袋の成分)は残ったままなので、3ケ月後に、再手術を行うのが前提となりまた粉瘤の壁が残っていれば異物反応が続きますので、痛みが引く、落ち着くまでに時間(最低でも2週間以上)がかかってしまいます。
■メリット
・手術が簡単
・炎症が、落ち着く
■デメリット
・3ケ月後に再手術を行わないといけない
・再手術の際、大きな傷が残ることが多い
・再手術の後、1週間後に抜糸に行かないといけない。
■治療の流れ
①まず医師が診察し炎症性粉瘤の診断を行います。
②局所麻酔をかけてから切開排膿します。
麻酔をかけましたが、痛かったですね!
③ご自宅、もしくは通院にて、傷が落ち着くのを待ちます(数週間)
抗生物質を飲み化膿止めを塗ります。
落ち着いた写真
綺麗になってきたので、もう袋を取り出すのは
やめようかな?とも思いました。
④傷が落ち着いてから3ケ月後に再手術を行います。
縫い目が、はっきり分かります。
取れなかった部分をレーザーで焼きましたが
痛かったです!
⑤再手術1週間後、抜糸し治療終了
抜糸しましたが、まだまだ傷跡が目立っています。
痛みは、ないです。
日本で最もよく行われている治療法ですが、体験の通り治療に非常に長い時間と手間がかかります。
又、キズが汚いと思います。
可能なら、くり抜き法一回で済ませる方がいいと思います。
粉瘤は、放っていたら、いつのまにか大きくなります。
炎症を起こして破裂する前に、くり抜き法で、
治す方法が、一番だと思います。
3月7日の写真です。
レジデントノート 2018年9月 Vol.20 No.9 皮膚トラブルが病棟でまた起きた! 〜研修医がよく遭遇する困りごとトップ9から行うべき対応と治療,コンサルトのコツを身につける!